エコレザーの取り組み

山口産業株式会社様 山口専務取締役インタビュー

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山口産業株式会社
山口明宏専務取締役

山口産業は他社に先駆けて「エコレザー」の製造販売を開始した。「エコ」という言葉が一般化していない20年ほど前のことである。「ラセッテーなめし」は、和光などのトップブランドに揉まれて、ファッション素材として完成度を高め、順調にファン層を拡大して来ていた。その「ラセッテーシリーズ」は、日本エコレザーラベルの認定を受け、環境ブームの現代にあって、さらに存在感を増し、活躍のフィールドを拡げている。
エコレザーの認定基準値がまだ日本国内になかったころ、すでに「エコ」という触れ込みでレザーを販売してました。かれこれ20年前になります。銀座の和光さん、パピーシューズさん、服部セイコー(現、セイコーホールディングス)さんにはご利用いただいておりましたし、植物タンニンなめしではバッグのgenten(ゲンテン)さんに使っていただいていました。 そのころはエコレザーと言っても、「まゆつばじゃないの?」「何がエコなの?」という質問が多かったことを覚えています。なにしろ、「何をもってエコレザーとするか」というような基準値がまだなかったので、新しいお取引先には、毎回説明しなければなりませんでした。

そんな状況でしたので、エコレザーの認定制度が出来たときは、非常に嬉しく思いました。お取引先の問い合わせについては、日本皮革産業連合会さんのサイトを見てもらえればわかってもらえるようになったんですから。

当然のことですが、エコという言葉はあまり浸透していませんでしたが、時代の先駆けという点で評価してもらえたんだと思います。ただ実感としては、モノが売れない時代だったので、何か売れる商材はないかという視点で見ていただいている部分もあったのかも知れません。

環境ブームを背景に消費者が動き出した

写真 山口産業オリジナル
ラセッテーのタグ
現在は、環境ブームも手伝って、エコレザーに対する関心も、当時とは比べものにならないくらい高まっているのを実感しています。 先日も、日革さん(日本革類卸売事業協同組合)のイベントでの見学会があって、イオンさんや高島屋さんにも見学していただいて、想像を超える多くの質問をいただき、関心の高さを知ることができました。

ただ、エコという言葉もひとつのキーワードになっているのですが、実際に製品にして大量に販売するというマーケットになるのは、もう少し時間がかかりそうですね。ただ、売り場さんはこうした製品を求めているのは事実です。 シャミオールさんとか、けいしん平野屋さんなどの売り場では、すごく消費者に好評だということです。

平野屋さんには、弊社のラセッテーのタグをつけて店頭に並べてもらうということになっています。日本エコレザーのラベルとは別に作った独自のタグがあり、それを製品につけてもらって差別化してもらっているんです。

拡がりを見せる日本エコレザーの用途

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日本エコレザーラベルを一点一点取るとなると大変です。異素材とのコラボレートしても、日本エコレザーを60%使っていればエコレザーラベルをつけることが出来て、「エコ」としての商品が出せるようになっています。

そういったこともありますので、今、マテリアルプロジェクトに参加し、他の素材ともコラボレーションしようと考えています。 例えば、柔道着の生地でバッグを作っていることで注目を集めている会社がありまして、「時代の風」を感じられるような製品にパワーアップして、拡販を考えていらっしゃったらしいのです。そこで、革を融合させてみようとネットで検索したときに弊社がヒットしたらしく、実際に見に来ていただき、コラボしたいという流れになりました。エコレザーとあわせてならエコで通るかも、ということでやったのですが上手くいきましたよという連絡をいただきました。今度、サライという雑誌に載るらしいです。エコレザーを使うことにはそういうメリットがあると、改めて思いました。

あとはエコレザーの使用率が60%であればいいわけですから、3年計画ぐらいかけて、その土地土地の素材とのコラボレーション製品を開発したいと思っています。「あそこにいけばこういうものが買える」というようなエコレザーポータルサイトを作って、インターネットでショッピングしてもらうというのも面白いかなと考えていたりします。
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